雪景色を芸術的に撮る5つのテクニック

カメラ教室

雪景色を芸術的に撮る5つのテクニックを使って、
あなたも、劇的写真の撮影にチャレンジしてみてください。

雪景色の撮影は、冬の寒さや、防寒、防水対策など、
何かと億劫になって、出不精になってしまいます。
でも、ほんとに良い景色に出会うと、夢中になって寒さを忘れます。

目次

青空との対比で、白を際立たせる

では、早速、雪景色を芸術的に撮る5つのテクニック
その1は、基本から。

雪は白いので、露出の回で説明した、明るさのプラス補正が基本です。
カメラ自体は、そこに写っているいるものが、雪とはわからないので、
白いものは、明るすぎると判断するので、暗く写りがちです。
意図的に、明るさを補正しましょう。
カメラに露出補正のダイヤルがある場合は、プラス0.5からプラス1が基本です。

青空の対比が目を引くので、あまり、明るすぎると、青が薄くなるので、
明るさ補正は、空が、白くならないところで調整しましょう。

シーンモード機能のあるカメラでは、風景モードにすると、
メリハリのある風景写真が撮れます。

 

青空と、雪の白さを対比させる場合、
太陽を背中にした、順光で撮影すると、
濃い青空と、光を受けた白が一層際立つので、
太陽の方向も確認しましょう。

雪のある冬ならではのモチーフを見つける

雪景色を芸術的に撮る5つのテクニック その2

やはり、雪のある冬ならではの景色を探すことです。

 

同じ景色でも、雪があることで、面白いモチーフができます。
この写真では、小川に作られた飛び石に、雪が積もり、
ケーキが並んでいるような、風景ができていました。
冬でも、積極的に外に出て、面白い風景を探すのもテクニックです。

 

水辺は被写体の宝庫です。
湖、川、池など、冬場、氷が張ることで、表情が変わります。
特に、完全凍結する前は、水鳥の集まるスポットなので、
雪景色ならではの、美しい鳥たちの姿を撮影できます。

雪の光の反射を利用する

雪は白いので、光を反射します。
そして、その光の色を映し出してくれます。
他の季節では見られない、美しい色彩を作るので、
雪景色を芸術的に撮る5つのテクニックのその3として紹介します。

 

注目してほしいのは、道路です。
雪が積もってアイスバーンになっているので、
街灯や、ビルの明かりが反射して
まるで、巨大なネオン管のように輝いてます。
ドライバーにとっては厄介な雪道ですが、
風景写真を撮るには、とても美しいモチーフです。
いつでも街の夜景そのものも綺麗ですが、冬の美しさは際立ちます。

 

どこにでもある、小川で、少し寂しい雰囲気ですが、
街灯に照らされた雪は、表情があって、
被写体として趣があります。
光源が水面に映る位置があれば、
さらに、画面のワンポイントとなりますね。

寂寥感を出す

冬といえば、雪、氷、寒さ、厳しさを連想させます。
雪景色を芸術的に撮る5つのテクニックの4つ目としては、
この寂寥感を写し取る方法があります。
特に、雪の降りしきる様子を撮ることができれば、
より一層インパクトがあるので、チャレンジしてみてください。

 

降っている雪を撮影する場合、
シャッター速度を早くすると、雪の粒が映し出され、
降雪の臨場感があります。
背景に黑い物があると、雪の粒がわかりやすくなります。
ここでは、並木の黒のシルエットが背景になっています。
ただでさえ、薄暗いことと、被写体が白なので、
露出の明るさもプラスにしなければならない為
シャッター時間を短くするのが難しくなりますが、
ここは、ISO感度をある程度犠牲にしましょう。
ISO感度は、カメラの撮像素子の光の感度の調節です。
フィルムの場合は、感度の高いフィルムを使います。
感度を上げると、少ない光で撮影できますが、
反面、画質が荒れるデメリットがあります。
しかし、雪の粒感があるので、画像のあれは目立たなくなるので、
ここは、思い切って、感度アップでチャレンジしましょう。

 

全面に、雪、遠くに人影、または、遠くの街の明かり、
このように、厳しい景色と、少ない人物、または動物、建物、等を
組み合わせると、寂寥感を演出できます。
冬の寒さ、厳しさを伝える方法として、試してみてください。

悲壮美の画家として有名な、ヴラマンクという画家がいますが、
雪景色の寂寥感がハンパなくて、しかも美しい。
どんよりとして重苦しい天気でも、
雪景色を芸術的に撮影するには、
もってこいの天気と歓迎しましょう。

雪景色にぬくもりを持たせる

雪と暖かさ
相反する印象ですが、被写体と撮影方法で、
そんな相反する演出も可能です。
雪景色を芸術的に撮るテクニック、最後は
難しいですが、
雪にぬくもりを感じさせる撮影方法にチャレンジです。

 

氷で作られた灯ろうに、ろうそくの明かり。
ろうそくの火の明かりと色が、暖かさのイメージに重なります。
冷たい雪の中の火という対比が、冷たさの中に、
より一層、暖かさを感じされてくれます。
色温度は少し低め(黄色、赤方向)に設定しましょう。

 

暖かさで言えば、陽の光も、ぬくもりを感じさせる代表です。
絶望の中の希望や、やがてやってくる春の暖かさを連想します。
冬の自然は、色も少ないので、ここでは、光に焦点を当てるため、
モノクロで撮影しています。
暗い森の中、グレー色の積雪の中に、木漏れ陽が差し込む様子は、
長く厳しい北国にも訪れる希望の春を期待させます。

 

いかがだったでしょう。
雪景色を芸術的に撮る5つのテクニック
是非、防寒対策を万全にして、撮影を楽しんでください。

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